ネオジャパンのビジネスコミュニケーション研究機関「NEOビズコミ研究所」は1月16日、ビジネスパーソン400名を対象に2020年に発生したコロナ禍を契機として普及した「Web会議」が、現在、ビジネスシーンにどのくらい定着しているのかを調査した結果を発表した。

「あなたが参加するすべての会議(打ち合わせ)のうち、Web会議が占める割合はどれくらいですか」と聞いた質問では、「すべての会議をWeb会議で行っている」の19.8%、「ほとんどの会議をWeb会議で行っている」の33.8%を合わせた合計53.6%が「Web会議で会議を行っている」と回答する結果になった。

対して、「会議を対面で行っている」と回答した人は、「すべての会議を対面で行っている」の2.0%、「ほとんどの会議を対面で行っている」の18.5%と合わせても20.5%にとどまり、パソコンの画面越しでのコミュニケーションが主流になっている様子が明らかとなった。

  • あなたが参加するすべての会議(打ち合わせ)のうち、Web会議が占める割合はどれくらいですか 引用:NEOビズコミ研究所

「Web会議の活用頻度は、約1年前と比較して増えましたか、減りましたか」と聞くと、「かなり増えた」が23.3%、「少し増えた」が27.8%で合わせて51.1%と半数を超えており、「変わらない」の41.0%も加えると9割以上が現状維持以上という結果に。「少し減った」の5.3%、「かなり減った」の2.8%という結果を見ても、対面会議への回帰は1割未満にとどまり、Web会議が完全に定着している様子が伺える。

  • Web会議の活用頻度は、約1年前と比較して増えましたか、減りましたか 引用:NEOビズコミ研究所

また「あなたはWeb会議についてどんな印象を持っていますか」と聞くと、6割近くが「好ましい」と感じているという結果だった。「好ましくない」と考えている人は約1割で、性年代を問わず、多くの人が抵抗なく臨んでいることが判明した。

  • あなたはWeb会議についてどんな印象を持っていますか 引用:NEOビズコミ研究所

その一方で、「Web会議は、対面での会議と比較して「意思疎通」の面でどう感じますか」という質問に対しては、全体の8割近い人が「対面での会議と比較して意思疎通が図りにくいことがある」と回答しており、Web会議に好ましさを感じていながらも、会議において重要な「意思疎通」の面で万全ではないことが伺える結果になっている。

  • Web会議は、対面での会議と比較して「意思疎通」の面でどう感じますか 引用:NEOビズコミ研究所