YRP研究開発推進協会、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルは12月20日、移動通信の各種機器の相互接続を可能とする国際的な規格であるO-RAN ALLIANCE(オーランアライアンス)が定める標準仕様に基づく試験や認証を行う拠点として、「Japan OTIC(ジャパンオーティック)」を横須賀リサーチパーク(神奈川県 横須賀市)に開設することを発表した。
横須賀リサーチパークは、1997年10月に神奈川県横須賀市に開設された全体面積約58.8ヘクタールの通信分野の研究開発エリア。実験電波が域外へ漏洩するリスクが少ない地形を生かして、電波を用いる次世代の通信技術の実証実験の場として情報通信関連の研究機関が集積する。
O-RAN ALLIANCEは、AT&T、チャイナモバイル、ドイツテレコム、ドコモ、オレンジの5社が設立メンバーとなり、5G(第5世代移動通信システム)をはじめとする次世代のオープンで高度な無線アクセスットワークの構築を目的に、2018年にボン(ドイツ)で設立。
現在はグローバルの通信事業者32社とメーカーなど304社が参加し、国際的な無線アクセスネットワークのオープン化、仮想化、インテリジェント化のために相互接続可能なインタフェースの国際的な標準仕様を定めるなどの活動を展開する。
O-RAN ALLIANCEが定める標準仕様(以下、O-RAN仕様)に基づいて、各種機器の試験を行い認証する機関がOTIC(Open Testing & Integration Centres)だ。今回、ヨーロッパ、アメリカ、アジアに続き、日本でのOTIC設立とのこと。
Japan OTICの設立は、YRP研究開発推進協会を代表としてNTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルら4社の通信事業者が共同で行う。