Metaは11月22日(米国時間)、「Meta's Adversarial Threat Report, Third Quarter 2022|Meta」において、2022年第3四半期における敵対的脅威に関するレポートを公開した。協調的不正行為(CIB: Coordinated Inauthentic Behavior)と同社のプラットフォームで検知および除去されたその他の脅威に関する調査結果を業界のパートナー、研究者、政策立案者と共有するためにレポートが公開されている。
Metaによる敵対的脅威に関する詳細なレポートは、PDFファイルとして公開されている。PDFファイルのリンクは次のとおり。
報告されている主なインサイトは次のとおり。
- 米国でダウンさせたネットワークは、アフガニスタン、アルジェリア、イラン、イラク、カザフスタン、キルギスタン、ロシア、ソマリア、シリア、タジキスタン、ウズベキスタン、イエメンを含む多くの国で組織的に行われている不正行為の疑いに関する内部調査の一環として発見している
- 中国でダウンさせたネットワークは、米国、チェコ共和国、そして少ないながらも世界中の中国語圏とフランス語圏のアカウントをターゲットにしていたことが確認されている
- ロシアでダウンさせたネットワークは、主にドイツ、フランス、イタリア、ウクライナ、イギリスをターゲットとしていたことが確されている。ヨーロッパの合法的な報道機関になりすました大規模なWebサイトおよびネットワークとして活動しており、ウクライナを批判し、ロシアを賞賛し、欧米の対ロシア制裁が裏目に出ると主張する記事が掲載されていた
協調的不正行為に対するポリシーに違反したとして削除されたFacebookおよびInstagramのアカウントは次のとおり。
- 米国 - Facebookの39アカウント、16ページ、2グループ、Instagramの26アカウント
- 中国 - Facebookの81アカウント、8ページ、1グループ、Instagramの2アカウント
- ロシア - Facebookの1,633アカウント、703ページ、1グループ、Instagramの29アカウント
影響力行使が進化し続け、新たな欺瞞的行為が出現することが知られており、今後も継続的な取り組みを実施、結果を公表していくと伝えている。