リコーは11月21日、タッチ操作可能な15.6インチのポータブルディスプレイ「RICOH Portable Monitor 150BW(以下、150BW)」「RICOH Portable Monitor 150(以下、150)」を11月30日に発売開始することを発表した。「150BW」はバッテリー搭載を搭載するほか、ワイヤレス接続にも対応する。
同製品は、パソコンのセカンドモニターとしての利用に加えて、商談や打ち合わせの場面で紙の資料を配布する代わりにも使用可能。参加者がインタラクティブに画面上の資料に書き込めるため、対面の場を生かしてコラボレーションを促進するコミュニケーションデバイスとしての利用も見込めるという。
同製品はバッテリー搭載の150BWでも約715グラム、バッテリーを搭載しない150でも約560グラムと、端末の軽さが特徴的だ。商談や説明会、取引先のオフィスなど、社外に持ち運んでハンドアウトのように使える。
本体と一体型のスタンドは自由な角度に調整でき、モニターとして使う際は縦型に置き、資料に書き込む際は寝かして置くなど、用途に合わせて置き方を変えられる。スタイラスペンを使用する場合に手のひらや小指が画面にあたっても反応しない「パームリジェクション」機能も搭載している。
PC端末との接続はUSB Type-CまたはSSE(Smart Streaming Engine)によるワイヤレス通信(150BWのみ)。PCとスマートフォンなど2台の端末を1台のディスプレイに接続して画面を切り替えながら表示できる。なお、無償で提供している専用アプリケーションを使うことで、1台のPC画面を最大5台までのディスプレイに同時接続して画面ミラーリングを表示可能だ。
また、ディスプレイのUSBのインタフェースは側面ではなく背面に配置しており、ケーブルを気にせずにPC端末などとぴったりくっつけて使用できる点にもこだわったようだ。
リコーは創立100周年に向けたビジョンとして「“はたらく”に歓びを」を掲げている。リモートワークやハイブリッドワークなど、昨今の働き方の変化に伴ってオフィスに求められる価値が変わる中で、より多くの人の“はたらく”を支援することを目的に同製品の開発を進めたとのことだ。なお、ポータブルディスプレイの取り扱いはリコーとしては初となる。
働き方の多様化によってデジタル化やペーパーレス化が進んでいるが、同製品は、直感的なメモや図示などの操作が必要な場面にも対応するソリューションと位置付けられている。従来は紙で資料を渡していたような場面で、代わりに同製品の使用が有効だという。
今後は年間5000台程度の販売を目標に営業活動を行う。価格はオープンだが、販売想定価格は7万円台。