アドビは11月21日、8月16日~18日の期間に調査を実施した小売と銀行分野における商品やサービスの購買動向に関する調査結果「Adobe Digital Survey消費者動向調査2022」を発表した。
「理想の買い物の仕方」を聞いた調査では、「店舗などにて、現物を実際に見ながら買い物したい」が最も多く55.3%になった一方で、「オンライン上にて人と接することなく買い物を完結させたい」が次点で多く24.8%という結果が出ている。
また「買い物の際に活用する媒体」について調査した項目では、5年前の調査と比較して、商品購入前にWebやSNSで情報収集をする消費者が増え、マスメディアは大幅に下がる結果となっているという。「購入までに見聞きした媒体」として、WebやSNSは5年前と比較して、洋服10%増、家具6%増、家電6%増と大幅な増加が見られる。
具体的には、購入までに見聞きした媒体は特に若年層において「YouTubeなどの動画サイト」「フリマアプリ」「Instagram、TwitterなどのSNS」が上位を占めており、マスメディア、DM/カタログといった企業からの一方通行のコミュニケーション以外のチャネルを通じた情報収集が主流になっていることが判明している。
その反面、「メーカーのホームページ」は5年前と比較して2.43%増えており、この結果について同社は、SNSをきっかけに企業のWebサイトが情報収集の場として利用されているのではないかとの見方を示している。
「商品を購入する際に便利だと思う機能」をオンラインショップと店舗に分けて聞いた質問では、店舗では「3Dで商品が確認できる」が23%で最も高く、次いで「店舗での購入をベースにオンラインで商品をおすすめしてくれる」(21%)といったオンラインと店舗を横断したサービスが挙げられる結果に。
オンラインショップでは「興味を持った製品に関する情報や画像・イメージを集めてきてくれるサービス」が22%で最も多く、次いで「自分の嗜好に合ったコンテンツや商品を提案してくれるサービス」(15%)などが求められる結果になっている。