凸版印刷は11月21日、同社が開発するデジタルツイン・ソリューション「TransBots(トランスボッツ)」の機能の1つとして、走行する複数台のロボットを通じて事前に画像を登録した人物の認識を可能にするというAI(人工知能)システムを開発し、実証実験を実施したと発表した。
TransBotsは、展示会場などの実空間と、それを再現したVR空間をリアルタイムに連動させ、複数の異なる種類のサービス・ロボットを一元管理・制御するというソリューション。
今回実証実験したAIシステムは、TransBotsの多機能コンソールに、AIによる人物認識機能を追加したもの。対象エリア内に事前に登録した人物が入場した際に、走行している複数台のロボットがその人物の認識を行うという。
その特徴として同社は、事前登録情報に基づく人物の位置特定が可能、認識した画像のサーバへの保存/記録が可能、ロボットのコストダウンへの寄与の3点を挙げる。
同機能により、遠隔で病院や複合施設などの管理、入場制限が設けられた展示会やコンサートなど大規模イベント会場の管理など、多様な用途が期待できるとのこと。
さらに、テレプレゼンス・ロボット以外の搬送ロボットや移動型ピッキング・ロボットなど、多様なサービス・ロボットへの応用も可能としている。
なお実証実験は、10月29・30日の両日に、東京都内で開催したワークショップ・コレクション内の同社ブースで実施した。
AIによる人物認識およびダッシュボード機能を実施し、参加者が、ゴールに備え付けた大型モニター上でイベント参加中の様子として、いつ、どのロボットに自分が見られていたかを確認するゲームに利用したという。
その成果として同社は、200人以上の参加者が人物認識機能を体験し、クラウド上のAIエンジンによる人物認識機能の有用性を確認できたとしている。