ジョーシスは10月14日、ITデバイスやSaaS管理の業務に就く情報システム部門の担当者向けに、ラーニングコンテンツの発信やコミュニティ形成を支援する活動として「ジョーシスラーニング」を開始すると発表した。
ITマネジメント、サイバーセキュリティ、人材育成の勉強会など開催
これまで同社は単発のセミナーを開催していたが、今後は同社オフィスに開設したスタジオにて、「ITマネジメント」「サイバーセキュリティ」「人材育成」の3つのテーマにまつわる勉強会やワークショップを開催していくという。
勉強会などYoutubeによる配信も行うハイブリッド形式で行い、無料で参加できる。なお、スタジオでのリアル参加は同社が提供するITデバイスとSaaSの統合管理クラウドサービス「ジョーシス」のユーザー、または導入検討者を対象とする予定だという。
事前に行われたプレス向けの説明会にて、ジョーシス 代表取締役社長の松本恭攝氏は、「国内の200~300社の企業の情報システム部門にヒアリングしたところ、横のつながり作りや学びの面で課題があることがわかった。情報システム部門の仕事は個社ごとの社内システムにまつわるので運用のノウハウの情報交換を行ったり、ベストプラクティスを得たりするのが難しい。企業間の垣根を越えて共に学び、成長を目指せるコミュニティ作りを後押しすることで、情報システム部門の人材育成とDXを支援したい」と語った。
ベンダーやエンジニアのブログなどで、SaaSの管理や運用にまつわる活用法や機能のアップデートなどが発信されていることは多いが、中には英語で書かれているため理解するのが難しいこともある。そうした英語のコンテンツの日本語化して発信していくことも同社では検討しているという。
また、教育機関や自治体のIT管理担当者向けのラーニングプログラムも提供していく予定だ。
ITの知見を共有するエコシステム形成を目指す
今後、ジョーシスラーニングではSaaSベンダーや教育機関、地方自治体、ITコンサルタントなどコーポレートITに関わるさまざまな関係者を巻き込み、ITにまつわる知見を共有するエコシステムの形成を目指すという。
ジョーシスラーニングの運営を担当する、ジョーシス セールス&カスタマーサクセスマネージャーの城戸大輝氏は、「さまざまな立場の人と関わることで業務に生かせる知見を得られると考える。例えば、ベンダーが業種や規模によるツールの使われ方などを発信することが、情報システム部門の業務効率化に役立つはずだ。Sierにとっては、ユーザーの声を聞き、ユースケースごとのサービスを検討するきっかけにもなる」と述べた。
将来的には、ジョーシスラーニングを利用する関係者がコラボレーションしたサービスの開発なども行っていくという。