Microsoftは9月20日(米国時間)、Windows 11向けに更新プログラム「KB5017383」のプレビュー版をリリースした。KB5017383はセキュリティ修正を含まない更新プログラムではあるが、新機能の追加と多くの既知の問題に対する修正が行われる重要なアップデートとなっている。
KB5017383における修正内容の詳細は次のリリースノートにまとめられている。
リリースノートによると、この更新プログラムでは、以下の2つの新機能がWindowsに追加されるという。
- WebAuthnリダイレクトのサポート。リモートデスクトップを使用する際に、Windows HelloまたはFIDO 2キーなどのセキュリティデバイスを使用してパスワードなしでアプリやWebサイトにログインすることができる
- 動的ウィジェットのコンテンツがタスクバーに追加される。ウィジェットボードを開くとボードの上部にバナーが表示され、通知バッジの原因に関する詳細情報を表示するようになる
修正されたおもな既知の問題としては、以下が挙げられている。
- Microsoft Store経由でインストールしていないアプリについて、OSのアップグレード後にアプリを再インストールする必要があった問題
- 複数のディスプレイを使用している最中に表示モードを変更した際、まれにブルースクリーンになる問題
- セッション内のIEモードタブが強制的に再読み込みされる問題
- PDFファイルを開いた後にIEモードで別のページを開こうとすると、そのブラウザでページが開かなくなる問題
- ペンを使用してHDRを有効にした場合に黒い画面がディスプレイに表示される問題
- タッチキーボードがタップしてアプリを切り替る際に閉じてしまう問題
KB5017383はWidnows Updateからインストールすることができる。オプションの更新プログラムであるため、自動更新を有効にしている場合では、自動的には適用されない。