富士通、富士通オーストラリア、富士通ニュージーランドは9月22日、ニュージーランドのサイバーセキュリティ企業InPhySec(インフィセック)を買収し、富士通グループのセキュリティ領域のサービスを強化することを発表した。

InPhySecは2015年に設立されたセキュリティコンサルティングとマネージドセキュリティサービスを提供するニュージーランドのセキュリティプロバイダ。セキュリティ情報やイベントを管理するSIEM(Security Information and Event Management)やクラウドなどの幅広いセキュリティ管理サービスを提供する。

同社は他にも、ネットワークのエンドポイント検出や応答サービスを24時間365日稼働のセキュリティオペレーションセンターを通じて提供。さらに、データセンターによるデータのローカライゼーション、物理的なセキュリティの強化など、ニュージーランド政府およびその他の規制対象業界向けのサービスなども提手掛ける。

今回の買収によって、富士通はオーストラリアおよびニュージーランドの防衛、公共、医療、金融などさまざまな業界の顧客に対して、InPhySecが強みとするセキュリティ領域のコンサルティングやマネージドサービスの提供を開始する。

なお、買収は富士通グループのグローバルなM&A戦略に基づいて行うものだという。同グループがこれまでに買収したVersor Proprietary Limitedや、oobe Proprietary Limited、Enable Professional Servicesに加えて、今回のInPhySec買収により、富士通グループは顧客のデジタル変革への支援をさらに強化するとしている。