イグニション・ポイントは9月21日、プロスポーツクラブ向けNFTコンテンツ運営支援サービス「NFT SCENES(エヌエフティーシーンズ)」を同日より提供開始すると発表した。

NFT(Non-Fungible Token)は非代替性トークンと訳され、代替が不可能なブロックチェーン上で発行された、送信権が入った唯一無二のデータのこと。 デジタル上での資産の鑑定書や所有証明書としての役割を持っている。

  • NFTの仕組み

「NFT SCENES」の基本機能としては、クラブが肖像権を所有しているNFTコレクションの購入機能、ファンがサイトで購入したコレクションを会員同士で売買できるコレクションマーケット機能、コレクションを披露するなどファン同士で交流できる機能(今後、実装予定)、サイトで購入したコレクションを一覧として管理できるコレクションアルバム機能、クラブニュースやチーム情報を配信するクラブニュース機能、 購入した選手のプロフィール閲覧機能などを搭載している。

  • 「NFT SCENES」の初期サービス

イグニション・ポイント コンサルティング事業本部 NFT SCENES責任者 デジタル・ユニット シニアマネージャー 鈴木崇之氏は「『NFT SCENES』ではクラブ向けに選手の画像などをNFT化して販売できるサイトをつくることができます。現在は、リーグ主体でNFTサービスを提供しているところが多いですが、われわれはクラブ単位のNFTサービスとして開発しました。クラブからの一次販売だけでなく、二次販売もできます。クラブとファンがNFTを通じてつながるようなサービスを展開できます」と説明する。

デザイン変更やロゴ作成、リーグとのデータ連携等のオプションがなく、基本機能だけだと初期費用はなく、月々の運営費(5万円)と、データ販売手数料が費用としてかかる(販売されたデータの売上は、一旦イグニション・ポイントが受け取ったのち、1枚あたり35%の手数料を引いた上でクラブ側に還元される)。

「クラブでは、チケットとスポンサー、物販が収益の柱ですが、コロナ禍でチケット販売が落ち、その影響で物販も落ち、スポンサーも取りにくいという負の連鎖があります。ファンの満足度をどうやって上げていくかやクラブチームのデジタルシフトが課題になっていました。この部分をわれわれ『NFT SCENES』で解決できると思っています。他社のサービスでは発行までに時間がかかるケースが多いですが、試合のデータをその日に買いたいというのがファンの心理だと思うので、それを叶えるように即日販売できるようにしていきたいと思っています」(鈴木氏)

  • 「NFT SCENES」活用によるCRM

  • 「NFT SCENES」販売の流れ

同社では、NFTによるデジタルデータの販売だけでなく、デジタルデータを活用したファンマーケティングの部分も見据えているという。

なお、「NFT SCENES」の初めての導入事例として、 B.LEAGUE所属のプロバスケットボールチーム「シーホース三河」の公式NFTサービス「MatchUps(マッチアップス)」が10月5日より利用開始予定となっている。

  • 「MatchUps(マッチアップス)」のサンプル

「MatchUps」は、シーホース三河が抱えるコロナ禍の影響による会場チケット・物販の減少や、ファンとのリアルな接点の減少、試合の自粛による顧客満足度の低下懸念を受けて、よりデジタルな施策にシフトしてファンとの新しい「接点」を作っていくことを目的に提供を開始する。将来的にはファン同士の交流もできる仕組みを構築していく予定だという。