NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は9月20日、門真市、門真プラットフォーム推進協議会と連携し、門真市の中小企業と日本全国の企業の、製造業における受発注取引をマッチングさせる「門真プラットフォーム受発注システム(以下 KPF 受発注システム)」の提供を、2022年11月1日より開始すると発表した。

このシステムは、門真市内の製造業向けに、全国の企業から発注を受け付けるためのAIマッチングシステム。発注側が案件登録すると、加工が得意な素材・サイズや保有設備などの受注企業の能力や強みに対して、発注企業が求める要件をAIにより分析し、受発注企業の最適なマッチングを図る。

  •  KPF 受発注システムの概要とメリット

    KPF 受発注システムの概要とメリット

マッチングの対象となる案件としては、自動車、ロボット、家電、装置機器、建築・土木、建機などに関して加工組み立てを依頼する案件、図面を用いて、オーダーメイドの部品加工を依頼する案件、試作品や少量生産品の作成を依頼する案件、フライス(マシニング)、旋盤、研削、板金など加工を施す案件、複数工法にまたがる加工品、アッセンブル品などを一式発注する案件がある。

  • AIマッチング

    AIマッチング

指名見積り・見積り機能では、発注企業が自由なキーワードで受注企業を検索し見積り依頼する指名見積り機能や、公開した要件に対して応札を希望する受注企業からの見積りを募る公開見積り機能を提供する。

口座登録/書面契約は KPF 受発注システム側で行うなど、請求や支払など受発注取引に必要な一連のプロセスをインターネット上で完結なため、金融機関に出向いての取引用の口座登録や契約書面の取り交わしが不要となるほか、取引上の不明点などは、メッセージ機能を使って相互にコミュニケーションすることが可能だという。

  • デジタル取引支援機能

    デジタル取引支援機能

3者の役割は、門真市は、門真市内で製造業を営む中小企業の支援(経営力強化、受注の増加、門真市の地域経済の発展を支援)を、KPFは「KPF 受発注システム」の企業への提供および同システムを活用した地域のものづくり活性化を促進する事業の運営、NTT Comは、本システムの提供および利用企業の業務改善を実現するソリューションの提案・提供を行う。

  • 3者の役割

    3者の役割

NTTコミュニケーションズは今後、まずは門真市及び周辺の近畿地方へ展開し、中長期でさらにステージを広げ、全国展開を目指すという。