日立製作所の100%子会社である日立ヴァンタラは9月14日、米国ダラスにクラウドの運用管理を提供する施設「Application Reliability Center(HARC)」を開設したと発表した。

クラウド・エンジニアリングのための同施設は、アジャイルでエンジニアリング主導のアプローチにより、顧客のITオペレーションの刷新やモダナイゼーションを支援することを目的としている。同社は2025年までに、ダラスでの120人を含む、世界中で600人以上の新たな雇用を創出することを目指す。

HARCでは、AWS、Microsoft Azure、Google Cloudを含むあらゆるクラウドプラットフォーム上で、世界中のクライアントのワークロードの移行や、モダナイゼーション、管理を支援する。また、エンジニアリング分野の専門知識、DevOpsやSite Reliability Engineering(SRE)のための繰り返し活用可能なフレームワーク、さらには自動化やAIOpsに関連した知的財産を統合する。

さらに、アプリケーションの管理にとどまらず、ライフサイクル全体を通してアプリケーションの設計と実行を最適化する統合的なソフトウェアエンジニアリングの組織構築も支援する。

エンジニアリングとオペレーションの間の既存のサイロ構造を取り払うことで、アプリケーションやワークロードは、開発段階から、クラウドで実行されるよう設計される。製品エンジニアリング、DevOps、ITOps*6の間の連続的なフィードバックのループにより、クラウドにとって最適化されたワークロードを保証するとのことだ。その結果、HARCは、常時稼働するクラウドのワークロードを提供しながら、トータルの運用コストを35%削減し、不要なリスクと煩雑さを取り除くことができるとのことだ。