NECは8月31日、英国の通信事業者であるVirgin Media O2(ヴァージンメディアO2)と楽天シンフォニーとともに、Virgin Media O2の既存の商用ネットワークにマルチベンダーによるOpen RANを構築したと発表した。

今回の取り組みは、英国政府による通信業界におけるサプライチェーン多様化の方針に沿ったものとなる。英国政府は自国のネットワークインフラにおけるセキュリティ、レジリエンス、イノベーション、競争力を強化するうえで重要な役割を果たすものとしてOpen RANを位置付けているという。

Virgin Media O2は2021年に、NECの英国およびインドのOpen RAN事業開発拠点(Center of Excellence)と、楽天シンフォニーのインドのOpen RANラボにおけるOpen RANのラボ実証を実施した。その際の実績を活かして今回、Virgin Media O2として初めて、Open RANをイングランド中部ノーサンプトンシャー州の商用ネットワーク内に構築した。

同実証に続き、今回もNECがシステムインテグレーターとしてシステム全体を設計し、楽天シンフォニーのOpen RANソフトウェア(vCU/vDU)や他のエコシステムパートナーの機器を活用した。