クレディセゾンとナウキャストは8月9日、不動産業界向けのデータ活用における協業と、商業施設のテナント選定を支援する分析サービスの提供を発表した。
両社は今後、さまざまな業種の事業会社を対象に、クレジットカードデータを用いたデータドリブンな意思決定の支援やデジタルマーケティングの提案に共同で取り組む予定だ。
同サービスは、クレディセゾンのクレジットカードデータを基に商業施設の来訪者の消費行動を分析し、その嗜好に合ったテナントをランキングリストとして提供するサービスだ。従来のテナント選定では担当者の勘と経験に頼っていた。同サービスを利用することで、施設を訪れる生活者の嗜好性や施設外での消費行動にまつわるデータを商業施設のテナント構成や街づくりに活かすことができる。
同サービスの分析ダッシュボードでは、あらかじめ設定された対象施設や業種、比較ターゲットなどを選択すると、嗜好性のランキングリストが表示される。
なお、分析に用いるクレジットカードデータは、氏名、生年月日、カード番号など個人を特定できる情報は利用せず、カード利用情報などを含めて統計化したうえで、個人情報に復元できないように加工したデータを利用している。