ユミルリンクは8月4日、企業から送られるメールマガジンの登録ユーザーに対する閲覧状況をライトアップを共同で調査し、その結果を公開した。

  • メルマガ1通あたりの閲覧にかける時間

    メルマガ1通あたりの閲覧にかける時間

7月1日~4日、メールマガジン(以下、メルマガ)を閲読している20歳以上の男女を対象に、実際にメールマガジンを受け取った際にどのような行動を取るのか、という動向調査を実施した。

メルマガの閲読時間に関する質問を行ったところ、「30秒~1分」が29.8%で最多、次いで「10秒〜30秒」が26.4%、「〜10秒」が10.9%と、67.1%がメルマガ閲覧にかける時間が1分以内であると回答した。

  • 開封したメルマガの閲読方法

    開封したメルマガの閲読方法

また、メルマガの閲覧方法を尋ねると、「上から下まで見るが、気になった情報だけ読む」「気になった情報だけ読む」が多くを占めた。このことから、ユーザーはメルマガで素早く情報収集できることを求めており、1分以内に情報を取得できるコンテンツボリュームがマッチしていることが伺える。

望ましいコンテンツボリュームを聞くと、「1通あたり2~3コンテンツ」という回答が58.7%を占め、短く簡潔にまとめられたメールマガジンが好まれている。

  • 望ましいコンテンツボリューム

    望ましいコンテンツボリューム

メルマガをきっかけとした行動について質問したところ、「気になった商品やサービスを店舗に見に行ったり、購入・申込みする」が42.9%、「気になった商品やサービスをWebで購入・申込みする」が41.8%。反面、SNSで情報をシェアするという意見は8.5%に留まり、拡散性については大きな成果を望めないとユミルリンクはみている。

メルマガを開封するポイントと購読継続の理由を尋ねると、いずれも共通して「セール情報」や「限定販売」「自分に役立つ情報」が高く、継続のモチベーションにつながっている。一方、メルマガ購読をやめるきっかけを聞くと、「自分の興味のない情報ばかりが届いたとき」が53.9%で最多となった。そのほか、注目すべき意見として「リンクをクリックしたら、ECサイトのカートに商品が入っていたとき」(20.7%)、意図している動作にならないとき(31.4%)、購読登録した覚えがないメールが届いたとき(33.8%)などの意見もあったという。

  • メルマガの購読をやめるときはどんなとき?

    メルマガの購読をやめるときはどんなとき?

また、31.6%が購読をやめるきっかけとしている配信頻度に関しては、配信頻度が多いと感じる通数を尋ねる質問で「1日2~3通」が43.2%と最多。少なくとも1日1通以上の配信は拒否される傾向にあるようだ。送り過ぎはユーザー離れに影響を及ぼすため、適切なタイミングで送ることを心がける必要があるとしている。

  • 同じ企業からのメルマガで配信頻度が多いと感じるのは?

    同じ企業からのメルマガで配信頻度が多いと感じるのは?

ユミルリンクはこれらの結果をふまえ、ユーザーに求められるメルマガのポイントとして「1分以内に読み取れる情報量にまとめる」「ユーザーの属性に即したパーソナライズが重要」「ユーザーの意図に反する挙動や内容を避ける」とまとめている。なお、調査結果の完全版は、ここからダウンロードできる。