NECは7月29日、東北大学とマイナンバーカードを活用した教育デジタルIDの実現に向けた実証実験を2022年5月に実施したと発表した。

NECでは、教育に関するデータを安全・安心に利活用するため、マイナンバーカードを本人認証に利用した教育デジタルID構想(特許出願中)を企画・推進している。一方、東北大学は「オンライン事務化宣言」の下で、業務DXや教育シスエムの導入・オンライン授業などの教育DXによる大学経営の変革を行っている。

今回、NECの教育デジタルID構想の有効性検証のために、東北大学の職員を対象に「教育デジタルIDと連携したデジタル学生証の発行」「窓口における学生の本人確認の実証」「教室における授業時の出席管理」「顔認証による本人認証」を実証実験で行った。

  • NECと東国大学が実施した「教育デジタルID」の実証実験の概要

    NECと東国大学が実施した「教育デジタルID」の実証実験の概要

なお、マイナンバーカードは実証実験の参加者の本人確認に利用した。具体的には、実証実験の参加者である学生のスマートフォンにデジタル学生証アプリをインストールし、そのアプリでマイナンバーカードを読み取る形で本人確認を実施した。

今回の実証実験結果を踏まえて、NECはデータ利活用による教育分野のDXを推進する。