機能強化の1つ目はI/O機能の強化。同社ではIoTゲートウェイを2014年から提供してきた経験を踏まえ、要望の多かったRS485および接点入出力(2ch)を標準搭載(Armadillo-IoT A6では拡張ボードで対応)したほか、さらなる拡張性として、インタフェースの拡張ボード(UART、GPIOなど)を基板の上に搭載したり、それでも不足する場合は横に拡張ボードを足すことも可能とし、そうしたニーズに容易に応えられるようにしたという。

  • I/O機能の強化
  • I/O機能の強化
  • I/O機能の強化
  • I/O機能の強化により、IoTゲートウェイとしてよく使われるインタフェースが標準搭載されるようになったほか、手軽に拡張することが可能となった (資料提供:アットマークテクノ)

2つ目は、ハイエンドIoTゲートウェイ「Armadillo-IoT G4」でも採用された「Armadillo Base OS」を搭載。IoTゲートウェイとして活用した場合、従来のDebianやGNU Linuxなどといった汎用ディストリビューションで生じる各種課題を解決することを可能とした。OSやアプリなどの差分アップデートも可能であり、通信容量の抑えることもできることも特長だという。

  • 「Armadillo Base OS」を搭載
  • 「Armadillo Base OS」を搭載
  • 「Armadillo Base OS」を搭載することで、IoTゲートウェイで求められる長期運用が容易に行えるようになる (資料提供:アットマークテクノ)

3つ目は、ゲートウェイコンテナの提供。従来、ゲートウェイアプリケーションをユーザー自身が開発する場合、クラウドとの連携方法の熟知や、通信障害への対応、最新のセキュリティ環境への対応、間欠動作の設計などを行う必要があった。これを、Azure IoTやAWS IoTコアなどに対応したコンテナをアットマークテクノが提供することで、テンプレート的にそれらを活用でき、開発を容易化することが可能になるとする。

  • ゲートウェイコンテナの提供
  • ゲートウェイコンテナの提供
  • ゲートウェイ向け各種コンテナをアットマークテクノが用意することで、開発の容易化を果たすことが可能となる (資料提供:アットマークテクノ)

そして4つ目は、用途に合わせた複数ラインアップの提供。第1弾モデルは、従来のA6の上位機種の位置づけとなる「Cat.M1モデル」で、それ以外に、LTEのない無線LAN(オプション)モデル、Cat.M1では通信が心もとないというユーザー向けのCat.1モデルがそれぞれ提供される。

  • 3モデルを提供

    さまざまなニーズに対応することを目的に3モデルを用意 (資料提供:アットマークテクノ)

なお、それぞれのモデルは開発セットも用意。Cat.M1モデルの開発セットは2022年10月に3万6300円で発売予定。その後、LANモデルの開発セットが3万6300円にて発売され、最後にCat.1モデルの開発セット(価格未定)が提供される予定となっている。また、横づけの拡張ボードの提供については、現在、検討中としている。

  • 各モデルの開発セットの価格と提供タイミング

    各モデルの開発セットの価格と提供タイミングのイメージ (資料提供:アットマークテクノ)