三菱UFJ銀行は7月15日、同行の営業店のDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するため、顧客の来店時に、店舗に設置のタブレットを顧客自身に操作してもらうことでその場で口座開設を完了できるサービス「タブレット口座開設」を日本IBMの支援で導入し、一部店舗での利用が開始されたことを発表した。

同サービスの操作手順は以下の通り。

  • 「タブレット口座開設」の操作手順

同サービスは、店舗に設置されているiPadを用いて、普通預金の新規口座を開設できるもの。その場で、口座番号も発行される。原則、Eco 通帳、印鑑レスとなっており、申し込みにあたっては、携帯電話番号と有効なメールアドレスが必要。

同サービスでは、顧客との最初の接点である新規口座開設時の顧客体験を向上するため、顧客自身でストレスなく手続きを進めることができるよう、営業店の環境も考慮したUI/UXのデザインを支援する。2021年2月から約1年で、UI/UX検討からシステム構築まで完了させたという。

あわせて、光学的文字認識OCRやオンライン上で本人確認をする「eKYC」の導入によるセルフ化率の向上やペーパーレス化を推進しながらも、オペレーターと非対面で会話しながらの手続きを可能にすることで柔軟性も維持し、結果として、最短10分での店頭での口座開設や、顧客の特性や要望に応じたサービスの提供・事務処理の効率化もできるサービスになっているという。