GfK Japanは7月14日、GfKグループ(GFK)が毎年20カ国以上で実施している消費者調査から、2022年における米国の約4000名の消費者行動の結果を抜粋して発表した。今回の発表内容は、2022年2月に米国在住の15歳以上の男女(性、年代でのウェイト集計)に対して実施したインターネット調査に基づいている。
同調査において、企業の行うさまざまな社会貢献活動が、消費者のブランド選択においてどの程度影響を与えているのかが調査された。その結果、消費者の世代間で大きな差異がみられたという。
「地元で生産」や「リサイクル/再利用材料を使用」などは比較的すべての世代においてブランド選択の促進要因となっている。一方、「天然資源の利用」や「持続可能な製造工程」などの環境保護活動では、X世代以上の消費者への影響は高くない反面、ミレニアル世代やZ世代のブランド選択への影響力は、X世代以上の世代に比べて高かった。
他方で、「環境への配慮」が訴求されている製品の購入経験を聞いた別の設問では、環境配慮製品の購入経験はミレニアル世代、Z世代でより高い傾向にあり、ミレニアル世代の67%、Z世代の62%が環境配慮製品の購入経験がある、と回答した。
GfKの別の調査においても、米国のミレニアル世代やZ世代は上の世代に比べて環境意識が高いという結果も出ているという。GFKは、今後、ミレニアル世代やZ世代をターゲットにマーケティングをしていくうえでは、企業やブランドからの環境保全に関する積極的な情報発信がより強く求められていくと予想する。
なお、同本調査における世代定義は以下となる(年齢は2022年時点でおおよそのもの)。
- Z世代:1998年以降の生まれ/23歳以下
- ミレニアルズ:1980-1997年生まれ/23~42歳
- X世代:1965-1979年生まれ/42~57歳
- ベビーブーマー:1946-1964年生まれ/57~75歳
- プレブーマー:1945年以前の生まれ/75歳以上