ラックは4月6日、Z世代を対象に、使用しているスマホアプリの種類やスマホアプリ使用時のセキュリティ意識や対策実施状況などの調査を実施し、その結果をまとめたホワイトペーパーを公開した。同調査内ではZ世代を12歳から22歳と定義している。

調査の結果、スマートフォンで使用しているアプリの種類の第1位は「ゲーム」であることが明らかになった。第2位は「写真/ビデオ」、第3位は「ミュージック」だ。ゲームは手軽に隙間時間でプレイできるので、男女問わず人気が高いと思われる。

また、写真/ビデオアプリはSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)との親和性が高いため、若年層のコミュニケーションツールと組み合わせて使用されていると考えられる。特に写真/ビデオアプリは、女性の使用者が男性に比べ多い傾向が見られたという。ミュージックアプリは移動中や1人時間をリラックスして過ごすために男女とも使用者が多い結果となった。

  • 使用しているアプリの種類 資料:ラック

スマホアプリを使用する際にセキュリティやプライバシーについて意識しているかを聞くと、「意識している」と回答した人は22.0%、「やや意識している」は39.2%となり、6割以上の人がセキュリティやプライバシーを意識していることが明らかになった。

企業であればセキュリティやプライバシーへの対応をビジネス課題として取り組むことが当然ではあるが、デジタルネイティブな若年層にとっても普段の生活でスマホアプリを使用する際にセキュリティやプライバシーを意識しているようだ。

一方で、「あまり意識していない」「意識していない」という回答も2割程度あり、セキュリティやプライバシーへの意識が低い若年層も見られた。このことから、生活の一部としてスマホアプリが使用されている現代において、若年層に対するアプリ使用時のセキュリティやプライバシーに関する意識啓発の重要性が、今後より一層高まると考えられる。アプリ提供者がセキュリティやプライバシーに配慮したアプリ開発を実施するなど、安全にアプリを使用できる環境整備が求められる。

  • スマホアプリ使用時にセキュリティやプライバシーについて意識をするか 資料:ラック

アプリ上での個人情報の登録に抵抗感があるかを聞いたところ、「抵抗感がある」と回答した人は71.6%、「抵抗感がない」は28.4%だった。

アプリを使用する際には、アプリによるプライバシーに関する情報の閲覧に抵抗があることに加え、アプリに個人情報を登録すること自体に抵抗を感じる若年層が多いようだ。そのため、アプリに登録された個人情報はアプリを使用する際にのみ使用が認められるように、アプリ開発者が個人情報を保護できる仕組みを実装していくことが重要となる。また、個人情報漏えいなどの万が一に備え、暗号化サービスをアプリに組み込むなどのセキュリティ対策も必要となる。

  • スマホアプリ使用時にセキュリティやプライバシーについて意識をするか 資料:ラック