オープンワークはこのほど、「Z世代&ミレニアル世代の転職活動に関する意識調査」の結果を公開した。同調査は、調査会社パネルの「転職活動を始めている」「転職が決まっている」ユーザー約1500名を対象に実施したもの。

一般的に、ミレニアル世代とは、1980年から1995年の間に生まれた世代と定義されており、2022年に27歳から42歳を迎える世代を指す。一方、Z世代とは、1996年から2015年の間に生まれた世代と定義されており、「デジタルネイティブ」とも呼ばれる。2022年に7歳から26歳を迎える世代を指す。

就業環境への不満を聞いたところ、全年齢層で「収入」がトップとなった。27~30歳、31~34歳では「やりがい・達成感がない」スコアが非常に高くなっている。

  • 勤務際の待遇や環境、業務内容について特に強く感じている不満 資料:オープンワーク

上記の結果を受け、転職を考えるきっかけも全世代共通で「収入を増やしたい」が第1位となっている。年齢層別での差異が特に大きかった回答は「業界・企業の将来性に不安を感じる」で、23~26歳で20.1%、27~30歳で18.4%と高いスコアであったのに対し、31~34歳では9.0%と2倍以上のギャップが発生している。

転職における年収については、「希望条件が叶うのであれば現年収から下がっても良い」が11.7%、「現年収同様でもよい」が49.5%と、収入に対する不満や要望は多かったが、転職を考える際には年収が上がることよりも希望条件が叶うことを優先している人が多いことがわかったという。

転職の希望条件は、年収や休日、福利厚生に対する要望が上位に来る中、「人間関係が良い」も49.0%と多くの人が希望している結果が出ている。

Z世代は56.5%が「勤務地が希望するエリアである」を挙げており、他年代より13%以上高い。コロナ禍によってテレワークなど働く場所が多様化する中で、若い世代にとって「どこで働くか/働けるか」がより重要視されているようだ。

  • 希望する転職時の条件や待遇 資料:オープンワーク