設置されたエッジAIで生コン車のナンバープレートを認識しデータ化(同社資料より)

設置されたエッジAIネットワークカメラで生コン車のナンバープレートを認識しデータ化(同社資料より)

安藤ハザマは、ネットワークカメラやminiPCに搭載したエッジAIを利用して、コンクリート打設時の打設数量と時間の管理を自動化するシステムを開発を6月30日に発表している。システムは、AvintonジャパンのエッジAI技術を活用し、入場ゲートや作業現場に設置されたネットワークカメラとminiPCで生コン車(ミキサー車)をナンバープレートで識別。現場到着時刻やコンクリートの打設(生コンクリートを指定枠に流し込み建物の基礎を構築する作業)の開始時刻と終了時刻などのデータも自動でクラウドに送信する。

運転手は作業終了後、文字認識システムと連携したタブレットで納品書の記載内容を電子データ化しクラウドに送信して作業の完了を報告する。収集されたデータはクラウド上で統合され、リアルタイムにコンクリート打設状況の把握が可能となり、効果的な打設管理が可能になる。打設時間(練り混ぜてから打ち終わるまでの時間)の管理はコンクリートの品質確保のため専任の担当者を配置する必要があったが、システムで管理することにより、品質の確保と省人化を同時に実現している。

  • コンクリート打設時の打設管理自動化システムの概要(同社資料より)

    コンクリート打設時の打設管理自動化システムの概要(同社資料より)

今後、コンクリートを大量に使用する工事でシステムを積極的に活用し、同社開発の「打上り高さ・打重ね時間自動測定システム」「生コン車の位置情報確認システム」「締固め自動判定システム」などと連携することで更なる効率化を進めていくという。