ミロク情報サービス(以下、MJS)は6月17日、クラウド型電子契約サービス「MJS e-ドキュメントCloudサイン」の提供を開始すると発表した。同製品は契約書の作成から承認、締結、管理をオンライン上で完結できるという。アップロードしたデータは、改正電子帳簿保存法に準拠し、国内のデータセンターで管理されるとのこと。基本料金は月額1万円。

  • 「MJS e-ドキュメントCloudサイン」のシステム構成図

    「MJS e-ドキュメントCloudサイン」のシステム構成図

同製品では、契約書のデータファイルを登録後に設定した承認ルートに沿って社内外関係者に契約書の承認依頼のメールが送付される。また、契約相手先の費用負担は無く、別送するIDとパスワードを入力することで契約書の内容確認が可能となる。

契約方式は、タイムスタンプを用いて電子契約の有効性を担保する「電子サイン式」と、契約の当事者間の合意を確認後にMJSがタイムスタンプと電子署名を電子契約ファイルに付与する事業者署名型(立会人署名型)の「電子署名方式」に対応する。これらは用途にあわせて選択できるとのことだ。

  • 「MJS e-ドキュメントCloudサイン」の主な機能

    「MJS e-ドキュメントCloudサイン」の主な機能

電子契約へ切り替える事によって、印刷や製本、郵送など書面での契約締結時に発生する事務作業が不要となる。同製品は契約締結に関するすべての工程をオンライン上で実行でき、働く場所を問わずに対応できるようになるため業務効率化に寄与するとしている。

また、印刷代や印紙代などが不要になることでコスト削減が見込めるほか、契約書の保管スペースも不要となる。電子契約書は日付や契約相手先の名称などで検索が可能な上、閲覧権限の付与や閲覧履歴の管理にも対応するという。

同社のクラウドサービス「MJS e-ドキュメントCloudキャビネット」と合わせて使用することで、他社の電子契約サービスで締結された契約書類の保管や検索、参照も可能になる。さらに、同社のERP(Enterprise Resources Planning:企業資源計画)システムと連携した仕訳に紐づく証憑ファイルや、その他の電子的に授受した電子取引データ、証憑書類も一元管理可能になるとのこと。