NTTPCコミュニケーションズ(NTTPC)は6月14日、NVIDIAが開発した、3Dデザインのコラボレーションと物理的に正確なリアルタイムシミュレーションを実現する3D開発プラットフォーム「NVIDIA Omnivers Enterprise」(以下、Omniverse Enterprise)の実行環境をクラウドで提供するサービス、「VDIクラウド」(仮称)の提供を開始すると発表した。

同サービスはOmniverse Enterpriseや、各種3Dおよびコンピュータグラフィックソフトウェアを利用可能な環境をVDI(Virtual Desktop Infrastructure:仮想デスクトップ基盤)で提供するクラウド型のサービスだ。必要なリソースに応じた従量課金で提供するため、PoC(Proof of Concept:概念実証)から本格的な開発基盤まで柔軟に利用できる利点があるという。

同サービスでは、vCPUやvGPU、メモリ、ストレージなど、必要なシステムリソースを利用可能となる。また、追加ライセンス不要で仮想デスクトップ上でWindows 10ライセンスを利用する、Windows 10の持ち込みが可能だ。さらに、「Citrix Virtual Apps and Desktops」を採用したことで、リモートデスクトップと比較して高速な画面転送を実現したとしている。閉域網やインターネットからの接続に加えて、NTTドコモの5G網からのアクセスも可能。

同サービスのクラウド基盤には、HCI(ハイパーコンバージドインフラストラクチャ)を擁する「Nutanix Cloud Platform」を採用している。高い柔軟性と可用性、強固なセキュリティを実現するとのことだ。これにより、自由な場所からのセキュアな作業が可能になるなど、近年の働き方改革の実現にも寄与するという。