東京ガスと東京ガスネットワークは6月13日、都市ガスの整圧器(ガバナ)の遠隔監視・制御ソリューションをガス事業者向けに提供開始したと発表した。同ソリューションには、東京ガスが提供するSCADA(Supervisory Control and Data Acquisition)ソフトウェア「JoyWatcherSuite」を活用しており、東京ガスネットワークがシステムを構築した。

  • 整圧器の遠隔監視・制御ソリューション(イメージ)

同ソリューションでは、ガバナから送出する都市ガスの圧力・流量などの多様なデータをリアルタイムで遠隔監視することができる。また、ガス遮断装置を組み合わせることで遠隔遮断が可能なうえ、テレメータ間のデータ送受信には4G/LTEを利用しているため、今後のPHSやFOMAのサービス終了に伴う停波にも対応できる。

同ソリューションを導入することで、現地での点検・保守作業を削減することができる。加えて、災害発生時の迅速な被害状況の把握やガバナの遠隔遮断により、ガス事業者の監視業務の省力化やレジリエンス強化も実現可能だ。

なお、鷲宮ガスは、2022年6月1日より、ガバナのリアルタイム遠隔監視を目的に、同ソリューションを1カ所のガバナで導入した。将来的には計15カ所のガバナに同ソリューションを導入する予定だ。