経済産業省は6月1日、2021年のキャッシュレス決済比率が32.5%に達したと発表した。同省は、キャッシュレス決済比率を2025年までに4割程度、将来的には世界最高水準の80%まで上昇させることを目指している。

2021年のキャッシュレス決済比率の内訳は、クレジットカードが27.7%、デビットカードが0.92%、電子マネーが2.0%、コード決済が1.8%だったという。

  • キャッシュレス支払額及び決済比率の推移 引用:経済産業省

  • キャッシュレス決済比率の内訳の推移 引用:経済産業省

同省は2021年6月、全業種の事業者1189社が回答したキャッシュレス決済の実態に関する調査の結果を発表している。これによると、回答した事業者におけるキャッシュレス導入率は約7割であり、クレジットカード、コード決済は半数以上の事業者で導入されているが、電子マネーは4分の1程度であることがわかった。

業種別では、飲食業・小売業・観光業などではキャッシュレスが進んでいる一方、サービス業や一次産業、製造業、建設業、卸売業などではキャッシュレスが進んでいないという。

キャッシュレス決済を導入しない理由については、飲食業、小売業では手数料等のコスト負担を指摘するが割合が相対的に高かったとのことだ。