米IBMはこのほど、ソフトウェア・デファインド・ストレージの新製品「IBM Elastic Storage System® 3500」を5月20日に提供開始したと発表した。
同製品は、1ノード当たり2Uの筐体サイズで、3.84/7.68/15.36TBのNVMe フラッシュ・ドライブを搭載しており、12ドライブから24ドライブに拡張できる。CPUはAMD 7642プロセッサを搭載しており、前モデルと比較してパフォーマンスが12%向上している。
同製品の特徴は、AIワークロードのデータ配信を加速し、クラウド規模のパフォーマンスと容量で市場投入までの時間を短縮できる点。同製品はGPUDirectをサポートするNVIDIA DGXシステムなどのAIアクセラレーション・コンピューティング・ソリューションに最適化されている。
IBM Spectrum ScaleとIBM Elastic Storage Systemsを利用しているユーザーにおいては、AIのトレーニング時間を70%改善したという結果も出ており、IBMは、2.5倍の圧縮率を持つLZ4圧縮を使用して、2Uフォーム・ファクターで46TBから~1PBeの有効容量に拡張できる機能を備えた計算集約型ワークロード向けに設計し、20ノード・ラック構成で1.8TB/s以上をサポートする予定だという。
また、同製品はIBM Spectrum Scaleソフトウェアを搭載しており、エンタープライズ・レベルのセキュリティと可用性を提供するほか、データのコピーを作成することなく、オンプレミス、エッジ、クラウドにわたる複数の環境に分散したデータを統一して管理を可能にする。