博報堂のプロジェクトチーム「Human X」は5月25日、東京大学大学院情報理工学系研究科の鳴海拓志准教授と共同で、クロスモーダル知覚(五感の相互作用)を企業のブランド体験開発に活用する実験活動「Human X Experiment」を開始したことを発表した。その第1弾として「おいしさ×聴覚」のプロトタイプ「ビールのおいしさを増幅させる音楽」を開発し、Spotifyにて公開した。

  • クロスモーダル知覚を企業のブランド体験開発に活用する実験活動「Human X Experiment」

    クロスモーダル知覚を企業のブランド体験開発に活用する実験活動「Human X Experiment」

「Human X Experiment」は、クロスモーダル知覚がブランド体験やブランド・トランスフォーメーションにどのように活用できるかを実証研究する活動。具体的には、生活者の日常に関連が深いテーマを起点とした「〇〇×五感体験デザイン」の実験シリーズに取り組むものだ。

鳴海准教授の監修のもと、異なる感覚の組み合わせで生活をより豊かにする仕組みを感性的・科学的に開発し、実験の成果を随時公開していくという。

実証実験の第1弾として「おいしさ×聴覚」研究のプロトタイプを公開した。既往の学術研究を活用し、効果検証された科学的根拠に基づき、科学的かつ感性的なアプローチで「ビールのおいしさを増幅させる音楽」を開発した。

  • 第1弾実証実験「おいしさ×聴覚」のプロトタイプ公開「ビールのおいしさを増幅させる音の可能性」

    第1弾実証実験「おいしさ×聴覚」のプロトタイプ公開「ビールのおいしさを増幅させる音の可能性」

これは、ビールを飲みながら聞くとビールの様々な食感が際立ち、新たな美味しさ体験できる音楽で、注意制御がもたらす感覚増幅に着目し、リアルな音の誇張表現により高い臨場感を生んだり、別の効果音の組み合わせで食感を連想させたりすることで、美味しさを増幅させるという。

飲む前に聞いて期待感を高めるイントロから、「クリーミー感を増幅する音楽」「炭酸感を強める音楽」「のどごし感を増幅する音楽」と、一連の楽曲を聞きながらビールを味わうことで、時間の経過も含めた新たなおいしさを体験できるとしている。この楽曲の音源は、Spotifyで無料配信している。

  • ビールを飲みながら聞くとビールの様々な食感が際立ち、新たな美味しさ体験できるという

    ビールを飲みながら聞くとビールの様々な食感が際立ち、新たな美味しさ体験できるという