NTTデータは5月20日、沖縄県において観光MaaS(Mobility as a Service)「モビコマ」のベータ版を6月15日からリリース開始すると発表した。同サービスは自動運転時代に向けて車内空間でのコンテンツ提供に特化した取り組みだ。
同サービスでは、車内に複数台設置した専用タブレットにより同乗者全員が同じ情報を共有しながら、旅のプラン設定や、キャラクターによる現在地や目的地に基づくおすすめスポット案内などを体験できる。また、カラオケや話題ルーレット、さまざまな効果音など社内で楽しめるコンテンツも提供する。これにより、移動中の車内をより快適に楽しく過ごせるのだという。
同社は2023年度の「モビコマ」の商用化を目指して、観光分野で同サービスの対象となるレンタカー、カーシェア事業者を順次拡大する。将来的には自家用車への展開や自動運転車への搭載に向けて、自家用車や自動運転車への提供を見据えたロードマップや具体的な提供イメージの検討にも取り組む予定。また、観光事業者や自治体による新しい観光サービスへの活用も見込んでいるとのことだ。
オリックス自動車は6月から9月にかけて、一般の旅行客約数1000人を対象に那覇空港近辺でレンタカー向けに同サービスを導入する。同様に、ほかの複数事業者への導入調整も進めているとのことだ。