キヤノンは5月19日、低照度性能や広いダイナミックレンジを実現したネットワークカメラの新製品として、6機種を2022年5月下旬より順次発売すると発表した。

高性能PTZ(パン、チルト、ズーム機能)モデルの「VB-H47」「VB-M46」、屋内・屋外小型モデル「VB-S32VE」「VB-S32D」「VB-S820D」「VB-S920F」の新製品6機種は新高感度CMOSセンサーの採用により、同社の光学技術との融合で最低被写体照度の向上が実現されており、暗所や逆光のような明暗差があるシーンでも鮮明な映像が撮影可能だという。

  • 「VB-H47」「VB-M46」(チタニウムホワイト・ブラック)。天井取付用カバー装着時

中でも、「VB-H47」「VB-M46」のカラー撮影における最低被写体照度は従来機種の0.05ルクスから0.02ルクスに向上しており、星明かり程度の暗い環境下においても、ノイズの少ない映像で細部までクリアに認識することができ、夜間警備などで効果を発揮するとのことだ。

  • 低照度性能比較イメージ(左:新製品、右:従来製品)。0.03ルクスの環境下で撮影

また、新製品6機種はいずれも新エンジンが採用されており、配信可能な映像のフレームレートは従来の30fpsから最大60fpsに向上している。動画圧縮規格「H.265」「H.264 High プロファイル」にも新たに対応し、高画質な映像もデータ容量を抑えて配信できるようになっているという。広いダイナミックレンジの実現により、明暗差の大きい建物の出入口などでも黒つぶれや白とびを抑えた鮮明な映像が撮影することができる。