テクノロジーによる持続可能な食インフラの創造に取り組むTechMagicは5月17日、プロントコーポレーションが2022年6月30日に東京・丸ビルでオープンする新業態「エビノスパゲッティ」にて、P-Roboが稼働を開始することを発表した。実店舗での稼働は初めてとなる。

  • パスタ自動調理ロボット「P-Robo」

    パスタ自動調理ロボット「P-Robo」(提供:TechMagic)

パスタ自動調理ロボットのP-Roboは、2018年秋よりTechMagicとプロントで共同開発をスタート。特許を取得した注文に応じて麺の茹で、具材・ソースの供給、調理、鍋の移動・洗浄を自動で行うシステムで一連の調理工程を自動で行い、1食目は約75秒、連続調理時の2食目以降は約45秒でパスタを調理することが可能。また、独自開発した形状のフライパンと高出力のIHで調理することで、調理スピードと熟練の調理技術の再現を両立させることができるという。

P-Roboは、1時間当たり最大90食の調理が可能で、ロボットが同時に4つのフライパンを状況に合わせてハンドリングするため、従業員が調理する必要がない。スタッフが簡単に使用できるインタフェースや、P-Roboが何を調理しているか一目でわかる画面表示で、レシピ情報の更新も簡単に調整可能だとしている。

  • P-Roboの操作画面の例

    P-Roboの操作画面の例(提供:TechMagic)

なお、パスタの具材の状態把握に、AIによる画像認識技術を活用しているとのことだ。

導入後は、従来の店舗と比較し、1～2人の省人化を想定しており、厨房の密の回避や、人手不足の解消に貢献できるとしている。