ネットアップは4月8日、ITインフラを監視して異常なアクセスを即座に検知し、ランサムウェア攻撃などのサイバー攻撃を防止するクラウドサービス「Cloud Secure」を最大60日間無償で利用できるプログラムを同日から9月30日まで実施することを発表した。

近年、 ランサムウェア、 マルウェアの被害が増加しており、 政府も内閣サイバーセキュリティセンターが、 サプライチェーン全体でセキュリティ対策の強化を行うよう喚起するなど、 サイバー被害に関する状況が深刻化している。

無償提供を開始する同サービスは、ファイルへのアクセス、読み書きのパターンを監視して、 ランサムウェアやマルウェアに見られる悪意ある使用や、異常な動作パターンを即座に検出する。管理者に警告を発し被害を最小限に食い止める。

  • 該当するユーザがどのファイルにどのようなアクセスをしたか、 履歴を表示している例

またマルウェアに感染した端末やユーザーのアクセスを制御したり、被害範囲を特定したりする。これにより被害を最小限に食い止めながら、 復旧手順を短時間で構築できるようにする。

  • ランサムウェア攻撃の可能性がある異常な行動パターンを検知し、 感染元ユーザーを特定して、 Snapshotの取得を表示している例

異常な動作パターンを検出した場合は、即座にストレージ内のデータの「Snapshot」(ある時点で保存されたデータから、変更された部分だけを差分で保存・管理する機能)を取得する。このデータから早期に復旧できるように備えることができる。