DNPは4月6日、企業からの個人への商品・サービス情報の提供やマーケティング活動に、生活者が提供を認めたヘルスケアデータを活用できる「DNP健康データ利活用サービス FitStats(フィットスタッツ)」の提供を発表した。

同サービスは、生活者が自らの意思で自身のデータを預託して便益を得る「情報銀行」サービスとなる。生活者は、FiNC Technologiesが提供するヘルスケア・フィットネスアプリ「FiNC」から同サービスを利用できる。

生活者はサービスを利用することで、スコアリングされた自分の健康状態を確認できるほか、健康に役立つコンテンツや自身の健康スコアに合った情報を受け取れる。また、スコアリング結果や各種オファーの閲覧などによって同サービス独自のポイントを取得して、ECサイト「FiNC MALL」やハイブリッド型総合書店「honto」で使えるクーポンのほか、提携先の特典と交換することが可能だ。

企業は、生活者本人の同意を得て収集された、属性や趣味・趣向に関するデータ、食事・睡眠・運動・メンタルなどのヘルスケアデータなど、108項目のパーソナルデータを専用の管理サイトで分析しマーケティングデータとして活用できる。また、データに基づいたアンケートやセグメント別のコンテンツ配信なども可能だ。

  • 「DNP健康データ利活用サービス FitStats」の企業向け管理サイト(イメージ)

各種パーソナルデータは、DNPが情報銀行向けに新たに開発した情報セキュリティ基盤を活用して管理・運用される。

生活者は同サービスを無料で利用できる。企業は同サービスの利用にあたって月額費用30万円に加えて従量課金がかかる。