スマートフォンで使用頻度の低いアプリをアンインストールする動機の一つにストレージ容量の節約がある。そのために時には、まだ使う可能性があるアプリでも、写真のための容量を確保するためにアンインストールしなければならないこともある。Android Developers Blogの3月8日の記事によると、Androidユーザのーこのような悩みを解消するため、Googleがアプリをアーカイブしてストレージ容量を確保する新機能の開発に乗り出したようだ。

  • Android Developers Blog: Freeing up 60% of storage for apps

    Android Developers Blog: Freeing up 60% of storage for apps

アプリのアーカイブ機能は、使用頻度の低いアプリを完全にアンインストールする代わりに、一部を削除することでストレージを一時的に再利用できるようにするというもの。アーカイブされたアプリはデバイスに残され、ユーザーデータも保持されるが、再び復元されるまでは利用することはできない。アプリをアーカイブすることで、最大60%のストレージ容量を解放することができるという。

アプリのアーカイブ機能は、Bundletoolの次期バージョンとなるバージョン1.10から実装が開始されるという。これによって、Android Gradleプラグインのバージョン7.3でビルドされたアプリから、アーカイブされたAPKの作成ができるようになる。ただし、この機能は年内にユーザー向けにリリースされるまでは機能しないとのことだ。

この機能は、ユーザーとアプリ開発者の双方にとって大きなメリットをもたらすものだとして期待されている。