ユニアデックス、大日本印刷(DNP)、Global Mobility Service(GMS)は3月14日、フィリピンで物流配送マッチングサービスの合弁会社「3Q DASH TECHNOLOX, INC.」を設立したと発表した。

フィリピンでは配送ドライバーの不足、都心部の深刻な慢性的渋滞、配送の仕組みの整備の遅れなどの課題が顕在化している一方、コロナ禍で一層拡大する物流需要が見込まれる。フィリピン市場の今後の継続的な成長を見据え、3社は新会社を通じて、ICTを活用した配送マッチングプラットフォームを用いて、ラストワンマイル物流市場に向けた物流配送マッチングサービスを提供するという。

  • 物流配送マッチングサービスの提供イメージ

具体的には、DNPが開発した物流配送マッチングシステムをユニアデックスの現地関連会社がクラウド環境に構築し、新会社が配送マッチングプラットフォームとして荷主企業ならびに配送ドライバーへ提供する。

GMSはFinTechサービスを通じて、トライシクル(三輪タクシー)ドライバーへの就業機会の提供や生活向上のサポートを行っており、新会社では主にこのドライバーが荷物の配送業務を担う。また、GMSは自動車の位置情報を特定し、自動車のエンジン遠隔起動制御を行うことができるMCCS(Mobility-Cloud Connecting System)を提供し、ドライバーの就業状況を可視化する。