KDDIは2月24日、大阪府および大阪市と共に都市連動型メタバース「バーチャル大阪」を同月28日から本格展開を開始することを発表した。2025年に開催が予定されている大阪・関西万博に先がけて、道頓堀など大阪市内をモチーフにした「新市街」エリアを展開し、大阪の都市の魅力を国内外に発信するとのことだ。

  • 「バーチャル大阪」のイメージ

「バーチャル大阪」は大阪府と大阪市が提供しており、KDDI、吉本興業、博報堂からなる「KDDI共同企業体」が受託および制作に携わる。都市連動型メタバースとして2021年12月にプレオープンした。大阪の都市の魅力を国内外に発信するだけでなく、"City of Emergence"(創発する都市)をテーマに、さまざまな人が集まり、一人一人の新たな体験や表現を通じて同市の新たな文化の創出やコミュニティ形成に寄与する目的があるという。

また、KDDIは新たな働き方の提案として、「バーチャル大阪」内を多言語でガイド可能なスタッフや都市連動型メタバース専門のコンシェルジュの雇用など、メタバース空間内の新しい活用方法についても検討を進めている。

「新市街」エリアでは、道頓堀を再現した大阪ならではの空間や、大阪城や梅田スカイビルといった同市の代表的なランドマークをモチーフにしたフォトスポットを配置する。ビルを登ることができるアスレチックなど、バーチャル空間ならではのアトラクションも体験可能になるとのことだ。

さらに今後は、音楽ライブやアニメとのコラボレーションイベントのほか、実際に買い物体験が可能なバーチャル商店街のオープンも予定している。さらに、「バーチャル渋谷」とワープゾーンで接続することで、2つの空間の往来が可能になる予定だ。