NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は2月22日、本社のある東京大手町の大手町プレイスウエストタワーに、最先端技術を備えたワークプレイス「OPEN HUB Park(オープンハブパーク)」を開設した。

  • 「OPEN HUB Park(オープンハブパーク)」

「OPEN HUB Park」では、顧客やパートナー同士をはじめ、200名規模の各分野のNTT Com社員および社外の専門家である「カタリスト」が共創し、それぞれの技術や知見を掛け合わせることで、新たなビジネスを創出するとともに社会への実装をめざすという。

施設内には、顧客とパートナーが議論を進めるためのプロジェクトルーム、共創コミュニティーの会員交流のためのイベントスペース、多様な撮影が可能な最新の機材を備えた情報発信スタジオを設置。事業共創プログラムにより生み出されたビジネスや社会実装の成果は、「OPEN HUB Park」内に設置されたスタジオ、2021年10月に開始したオウンドメディア「OPEN HUB Journal」を通じて情報発信していく。

  • 主に、エクゼクティブ向けのブリーフィングを行うげ「GEN」

  • GENEの窓には、5Gのアンテナが設置されている。これはAGCとNTTドコモが共創した、景観を保つ5Gガラスアンテナ(製品名: WAVEATTOCH)

  • ディスプレイが設置されたプロジェクトルーム

  • 大型ディスプレイが設置されイベントも行える「GAIA STAGE」

  • セミナーなどで活用するというスタジオスペース「COSMO STUDIO」

同施設では、IOWNや5G、SD-WAN/LANなど最先端のICTインフラを配備し、創出したビジネスコンセプトをへ実装するためのさまざまな実証実験を行うことができる。

IOWNオールフォトニクス・ネットワークで「OPENHUB Park」を含む3拠点を接続し、NTT未来ねっと研究所と共同で、世界初のSMPTE ST2110による非圧縮8K 120p映像伝送実験を実施。

  • NTT武蔵野研究開発センタと接続した、IOWNの試験設備。非圧縮8K120Pの映像を低遅延で伝送できる

また、GDPRに対応した欧州のデータ流通プラットフォーム「GAIA-X」に接続し、グローバルサプライチェーンにおけるCO2や廃棄物の排出量可視化の環境を用いて、顧客産業機器を接続した検証が可能。

  • 「GAIA-X」に接続し、顧客のデータをNTT Com側でプロトコル変換して伝送する

「CROSS LAB for Smart City」(以下 CROSS LAB)やNTTグループの各種イノベ―ション拠点とも連携し、社会・産業のデジタルトランスフォーメーションに資する新たなビジネスを創出するとともに社会への実装を加速し、Smart Worldの実現をめざすという。

共創プログラムへの参加者は、ハイブリッドワークの環境下で国内外のさまざまな地域・拠点から、距離をこえて円滑にコミュニケーションを実現する仕組みを利用できる。

  • リアルとバーチャルの垣根を超えたコミュニケーション設備を備える

NTT Com 代表取締役副社長 副社長執行役員 栗山浩樹氏は、この施設を目的を、「この施設はわれわれと企業のみなさんのコラボレーションを世の中に発信していく場だ。そのプロセスとして、社員やパートナー企業の方が語る場だ。別の言い方をすれば、PoXの場だ。Proof Of Conceptでもあり、Proof Of Bisinessでもあり、Proof Of Collaborationの場でもある」と語った。

  • NTT Com 代表取締役副社長 副社長執行役員 栗山浩樹氏