Intelは現地時間の2月15日、Tower Semiconductorを総額54億ドルで買収する事を発表した(IntelのリリースTowerのリリース)。

今回の買収は、IntelがTower Semiconductorの発行済株式を一株当たり53ドルで買収するというもの。買収後はIFS(Intel Foundry Service)の傘下にTower SemiconductorのFabが置かれる形になる模様である。

この買収はおおよそ12か月で完了するとされており、この買収に関する説明は日本時間で2月15日の22:30よりオンラインで開催される予定となっている。

Intelはデジタル半導体に強みを持つ一方で、アナログ半導体は手掛けておらず、一方Tower Semiconductorはアナログ半導体に特化したPure Play Foundryとして多くの顧客を抱えている。

現在TowerはIsraelに2つ(Fab 1/2)とNewport Beach(Fab 3)、San Antonio(Fab 9)の4つのFabを保有するほか、51%の株式を保有する子会社のTPSCo(Tower Partners Semiconductor)が北陸に3つ(富山県魚津市、富山県砺波市、新潟県妙高市)のFabを保有しており、こちらもおそらくはIntel傘下に入るものと思われる。

このうち魚津市のFabは元々Panasonic Semiconductorが保有していた300mmウェハを利用するもので、Tower Semiconductorの保有するFabの中で一番最先端の設備となっている。なおTPSCoは49%の株式を台湾Nuvotonが保有しており、この分をIntelが買収するかどうかについて現時点では公式な説明はない。

  • TPSCoの新井工場

    TPSCoの新井工場の外観 (2017年に編集部撮影)