米シトリックスシステムズは1月31日(現地時間)、投資会社であるVista Equity PartnersとElliott Investment Managementの関連会社であるEvergreen Coast Capitalに165億ドル(約1兆9000億円)で買収されると発表した。シトリックスの株主は1株当たり104ドルを受け取る。

VistaとEvergreenはこの買収により、Vistaが2014年に買収したTIBCO Softwareとシトリックスを統合することを計画している。これにより、シトリックスのデジタルワークスペースとアプリケーション配信スイートがTIBCOのリアルタイムのインテリジェントなデータおよび分析機能と統合されるという。

買収はCitrix株主による承認や規制当局の承認の受領などの慣習的な完了条件を条件として、年半ばに完了する予定。買収が完了すると、シトリックスの株式はNasdaqで取引されなくなり、シトリックスは非公開企業になる。シトリックスの名称とブランドはそのまま引き継がれる。

Citrixの取締役会会長 兼 暫定最高経営責任者 兼 社長のBob Calderoni氏は、「TIBCOとの統合により、これまで以上に大規模な運用が可能になり、より多くの顧客ベースに幅広いソリューションを提供し、デジタルトランスフォーメーションを加速し、ハイブリッドワークの未来を実現することが可能になる」と述べている。