損害保険ジャパン、電脳交通、第一交通産業の3社は1月18日、損保ジャパンが持つ交通事故データと電脳交通が提供するクラウド型タクシー配車システムを連携させた新たな安全運転支援ソリューションを第一交通グループのタクシー車両に導入し、交通事故防止の効果などを検証する実証実験を1月13日に共同で開始したと発表した。

  • 3社連携のイメージ

今回の実証実験では、損保ジャパンが持つ数百万件の交通事故データを加工して事故多発地点統計データを作成し、そのデータを電脳交通のクラウド型タクシー配車システムに連携して、配車タブレット上に表示させる。

配車タブレットは第一交通グループの山梨県・愛知県・和歌山県下のタクシー車両522台に順次設置し、通常のタクシー運行を行う。

  • タクシー配車システムの実装イメージ

タクシー車両が配車システムに登録している事故多発地点周辺を通りかかると、注意喚起を促すアラート音が流れ、タクシードライバーに対して安全運転に意識を向けさせる。同実証実験では、交通事故防止の効果や、ドライバーの行動変容への寄与度などを3社で検証する。

3社は今後、実証実験の結果を踏まえ、交通事故防止に資する新たな安全運転支援ソリューションの開発および、同ソリューションと連動した保険商品の開発へ向けた検討を進めていく方針だ。