メルク・アンド・カンパニー(MSD)は12月24日、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)に対する経口投与による治療薬「モルヌピラビル」の製造販売承認申請を厚生労働省(厚労省)より特例承認を取得したことを発表した。
今回の承認申請は、重症化リスク因子を1つ以上有し、軽症から中等症の新型コロナウイルス感染症の入院していない成人患者を対象として実施された第3相MOVe-OUT試験の中間解析の結果に基づいて行われており、それによると、入院・死亡リスクを約30%下げる効果が確認されたとしている。
モルヌピラビルは、経口投与が可能な薬剤で、新型コロナウイルス感染症を引き起こすSARS-CoV-2の増殖を阻害するという。処方は医療機関にて行われ(患者の費用負担なし)、1日2回、5日間の服用とされている。
なお、同社と日本政府は約160万回分の供給で合意しており、そのうち約20万回分が年内に供給される予定だという。