NTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)は12月16日、ダッソー・システムズの日本法人とスマートシティ分野における業務提携を締結したことを発表した。両社は、NTT Comが持つデータプラットフォーム「Smart Data Platform for City」とダッソー・システムズが持つ「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を連携してスマートシティの実現に向けた取り組みの加速を目指す。

  • 東京都大手町周辺の3Dモデルに人流データを統合したイメージ

リアルな都市や建物をデジタル空間に再現する「デジタルツイン」技術は、温室効果ガスの排出量や災害などさまざまなシミュレーションをデジタル空間上で実施できるとして注目されている。

NTT Comは、さまざまなデータの「収集」「蓄積」「管理分析」などの機能をワンストップで提供するデータプラットフォーム「SDPF for City」を提供し、同プラットフォームを活用した「デジタルツイン」化により観光や防災、モビリティなどさまざまな分野で都市の課題解決に取り組んでいる。

ダッソー・システムズは自動車メーカーやモビリティオペレーター、再生エネルギー事業者、建設土木事業者などとともに、バーチャル空間およびリアル空間から得られたデータとさまざまな想定シナリオを組み合わせる「3DEXPERIENCEプラットフォーム」を提供する。

今回の業務提携によって、両社は「SDPF for City」上に収集および蓄積した人流情報や建物情報、エネルギー利用量などを、ダッソー・システムズの「3DEXPERIENCEプラットフォーム」と連携させて都市のデータの可視化に取り組む。

さまざまなシナリオをシミュレーションする実証実験を進めるとともに、NTT Comが開設した共創環境「CROSS LAB for Smart City」にて実験の結果を公開し、さまざまな都市データを統合可能なプラットフォームの構築も目指すという。