ファイザーならびにビオンテックは12月8日、両社が共同で開発した新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)向けワクチン「BNT162b2」の変異株「オミクロン株」に対する初期段階の研究結果を発表した。
それによると、2回接種ではオミクロン株に対する中和抗体の水準は、従来型新型コロナと比べ平均で25分の1に低下することを確認したが、、3回接種により、中和抗体のレベルは25倍に高まり、2回接種後の従来株に対する水準と同レベルに至ることが確認されたという。
また、T細胞の標的となる新型コロナのエピトープ(抗原決定基)は、オミクロンの変異の影響を受けないため、ワクチンの2回接種者であっても、重症化を防ぐ可能性があるともしている。
なお、すでに両社はオミクロン株に対抗できる改良型新型コロナワクチンの開発を開始しており、規制当局の承認を待つ必要があるが、2022年3月にも提供できるとの見通しを示している。