アドビは11月12日、同社のマーケティングソリューション「Adobe Experience Cloud」にて、B2B向けに高度なパーソナライゼーションが可能な顧客データプラットフォーム「Real-Time CDP B2B Edition」を国内で提供開始すると発表した。
同サービスが追加されたことで、個人アカウント(電子メールアドレスや購買習慣など)、および法人アカウントに関する複数系統のファーストパーティデータ(勤務先に関連する取引案件など)を単一のビューに統合し、異なるチャネルで共有可能なオーディエンスを作成して活用できるようになった。
B2BとB2Cの両方のビジネスを展開する企業は、個人データと法人データを取り込んで統一して管理することで、B2Cタイプの個人プロファイル、B2Bタイプの個人プロファイル、あるいは両方のデータを内包するひとつのプロファイルを作成することが可能だ。
併せて、同社はB2Bビジネスにおいて、対面での商談機会よりも、デジタルやセルフサービスのチャネルを好む傾向が強くなっていることを受け、Eコマースソリューション「Adobe Commerce」とエンゲージメントマーケティング アプリケーション「Adobe Marketo Engage」にもB2B企業向けの機能を追加した。
Adobe Commerceには、同社のAIおよび機械学習技術であるAdobe Senseiを搭載した商品レコメンデーション機能が実装された。同機能を用いて、価格体系や商品ラインナップを考慮した顧客ごとに特化したレコメンデーションが可能だ。
Adobe Marketo Engageでは、アトリビューション分析ソリューション「Bizible」の国内提供が開始する。同機能で、広告の成果を測るアトリビューション分析を行い、キャンペーンプランニングから実行や収益までファネル分析を詳しく把握できる。