凸版印刷は9月9日、VR(仮想現実)技術と(三次元空間解析)技術を活用し、複数の異なる種類のサービスロボットを一元管理・制御するデジタルツイン・ソリューション「TransBots(トランスボッツ)」を開発したと発表した。実際の展示会や会場などの実空間と、それを再現したVR空間をリアルタイムに連動し、複数ロボットの一元管理・制御を行う。

  • 「TransBots」システム構成図

同ソリューションでは、オペレータが管理画面を通して、VR空間上でロボットの走行コースを設定すると、実際のロボットが現在の自己位置を推定し、指定されたコース上の障害物を回避したり、実際の目的場所まで自律走行することが可能。走行コースの設定はVR空間上で設定できるため、遠隔地からのロボット遠隔操作も可能。

  • 「TransBots」管理画面イメージ

  • 「テレプレゼンスロボット」の自走の様子

入場制限が設けられた展示会やコンサートなど大規模イベントへの遠隔参加や、離島の住民がオンラインの医療サービスを受けるなどの活用が想定される。搬送ロボット、移動型ピッキングロボットやドローンなどさまざまなサービスロボットの活用も可能だ。

同社は同ソリューションを応用展開し、まずは回診、診療、配薬、面談、面会などの病院業務や、シェアオフィスでの会議、受付業務など施設設備と連動したテレプレゼンスロボットサービスの実証を行い、2022年のサービス実現を目指す。