MMD研究所は9月6日、eKYC・本人確認サービスとデジタル身分証を提供するTRUSTDOCKと共同で実施した「オンライン本人確認(eKYC)に関する利用動向調査」の結果を発表した。

  • eKYCを利用したことがある場面

    eKYCを利用したことがある場面

この結果は、eKYC未利用者を含めた10,000人を対象にeKYCの認知やイメージを聴取し、その中から抽出した20歳~69歳のeKYC利用経験者の男女500人を対象に7月21日~7月26日の期間、eKYCに関する利用実態を調査したもの。

eKYCを利用したことがある場面を複数回答で聞いたところ、「銀行・証券口座」が最も多く46.2%、次いで「クレジットカードや電子マネーの登録」が42.2%、「QRコード決済の登録」が30.0%となった。また、eKYCを利用し始めた理由については、「使おうとしたサービスから案内されたから」が最多で39.0%、次いで「郵送や訪問などの手間がかからないから」が28.6%、「手続きする場所を問わないから」が26.2%であった。

  • eKYCを利用しはじめた理由

    eKYCを利用しはじめた理由

次回以降もeKYCを利用したいと思うか聞いたところ、「対応していたら積極的に利用したい」と「その都度、判断する」を合わせて次回以降もeKYCを利用したいと回答したのは85.2%となった。その理由は、「ネット上で完結できたから」が最多で65.7%、次いで「便利だったから」が40.8%、「時短になったから」が30.8%となった。

  • eKYCを次回以降も利用したいと思うか

    eKYCを次回以降も利用したいと思うか

一方、eKYCを次回以降はあまり利用したくないと回答した74人を対象にその理由を複数回答で聞いたところ、「データの保管が不安だから」が最多で27.0%、次いで「何度も撮影したくないから」と「情報漏洩のニュースなどを見て怖いから」が25.7%、「まだまだ法整備やガイドラインが整っていないから」が18.9%と続いた。

  • eKYCを次回以降利用したくないと思う理由

    eKYCを次回以降利用したくないと思う理由

対面での本人確認を求めるサービスよりも、eKYCを採用しているサービスのほうが利用意欲は上がるか聞いたところ、上がると回答した人は57.0%となった。eKYCの導入を拡大してほしいサービスは「行政手続き」が最多41.0%、次いで「銀行・証券口座開設」が31.6%、「クレジットカードや電子マネーの登録」が29.2%となった。