Windows 11開発版を使っているなら注意が必要だ。これまでのWindows 11開発版は正式版リリースへ向けた最終フェーズにあったため、比較的安定した「開発版」だった。しかし、今後は状況が違ってくる。MicrosoftはWindows 11開発版を本来の開発版としてのポジションへ切り替えた。今後は不具合や不安定な状態がこれまでもよりも頻発する可能性がある。
Microsoftは9月2日(米国時間)、「Announcing Windows 11 Insider Preview Build 22449|Windows Insider Blog」において、「Windows 11 Insider Preview Build 22449」の公開を伝えた。アクティブ開発ブランチ(RS_PRERELEASE)からの成果物を取り込んだバージョンであり、ビルド番号も22000.168から22449.1000へと大きく変更されている。
ビルド番号22000系のWindows 11開発版は2021年10月5日にリリースされる「Windows 11」のベースになっている。しかし、今回公開されたWindows 11開発版ビルド22449は10月にリリースされるWindows 11とはつながっていない。さらに、その後にリリースされるバージョンへ向けた開発版だ。
今回の開発版では、スタートボタンの反応不全、タスクバーの反応不全、設定アプリケーションやそのほかのOSのエリアが読み込まれない不具合、サーバにおけるデプロイの不具合などが既に報告されている。
2021年10月5日に公開が予定されているWindows 11の試用という目的で使えるのは、「Windows 11 Insider Preview Build 22000.168」までということになりそうだ。