NTT東日本は8月31日、クラウドアプリのセキュリティ対策を導入から運用までサポートするサービス「おまかせクラウドアップセキュリティ」の提供を9月30日から開始すると発表した。

  • 「おまかせクラウドアップセキュリティ」のサービス概要図

近年のテレワークの普及をはじめとする働き方の変化に伴って、社外からクラウドメールを使用する機会が増加している。一方で、メールを主な手段としたサイバー攻撃も巧妙かつ高度化しており、新種のマルウェアやフィッシング詐欺、ビジネスメール詐欺などの被害が増加傾向にあるという。

こうした背景を受けて同社は、メールに特化した多彩なセキュリティ機能がクラウドメール上の脅威を検知して防御するサービス「おまかせクラウドアップセキュリティ」の提供を開始する。同サービスは導入に際して専用機器の設置やソフトウェアのインストールが不要だ。

同サービスは主な特徴として、メール本文内および添付ファイルにあるURLやプログラムを仮想OS上で実際に動かすことで脅威かどうかを判定する、サンドボックス機能を備える。同機能は新種のマルウェアやフィッシング詐欺メールなどの検知に有効であるとしている。

さらに、受信したクラウドメールのドメインが不正なものではないか、FromアドレスとReplyアドレスに違いがないかなどを検知する不正メール対策にも対応している。行間や漢字の変換などの特徴をAIが学習することで、普段とは異なるスタイルの文章を検出し警告するとのことだ。

なお、対応するクラウドアプリはMicrosoft 365、Google Workspace、G suite、Dropbox、Box。同サービスによる各種検知と防御機能、および利用中のクラウドアプリへの連携作業支援を行う基本メニューと、基本メニューに加えて月1回のレポーティングやウイルス感染時の遠隔駆除支援などにも対応したセキュリティサポートオプションの2種のメニューが提供される。

月額利用料は契約ライセンス数に応じて変わり、基本メニューのみの利用では1ライセンス当たり275円から。基本メニューとセキュリティサポートオプションの利用では1ライセンス当たり407円から。