インド政府は6月22日(インド時間)、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)のデルタ株の変異株「デルタプラス」を「懸念される変異株(VOC:Variant of Concern)」に指定したことを明らかにした。
デルタプラス株はデルタ株がさらに変異したものとみられる変異株で、高い感染力、高い肺細胞への結合力、モノクローナル抗体に抵抗性がある可能性などが研究の結果わかってきているという。
インド保健省によると、4月上旬に採取された検体から初めて検出されたことまでは分かってきており、すでに人口密度の高いマハーラシュトラ州、ケララ州、マディヤ・プラデーシュ州に警告を発したという。
また、デルタプラス株は、これまでにインド以外のアメリカ、イギリス、ポルトガル、スイス、日本、ポーランド、ネパール、ロシア、中国でも見つかっているという。
なお、インドの保健当局は警告を出した3州に対し、人流の抑制や検査の強化、感染経路の追跡、ワクチン接種の加速などといった感染抑制策の強化を進言したとしている。