日立ソリューションズは6月9日、IoT機器を活用し、作業員の生体情報や位置情報、気象情報を取得・分析し、安全管理を支援する「労働安全衛生 作業員活動支援サービス」を、6月10日から販売開始することを発表した。
同サービスでは、IoT機器のセンサーから作業員の脈拍や活動量などの生体情報や、気温、湿度、気圧などの気象情報、位置情報をタイムリーに取得し、クラウド上で統合管理することで、現場や職種など、さまざまな属性ごとにグラフや地図を用いてダッシュボード上に多面的に可視化するという。
これにより、建設業や製造業の安全衛生管理部門と現場管理者は、作業員の健康状態を遠隔地から継続的にモニタリングできるようになり、酷暑下の熱ストレスなどの健康リスクを適切に把握し、労働災害の未然防止に対応できるとしている。また、作業員の位置情報から行動履歴を把握できるため、作業効率向上につなげることも可能だという。
対応するIoT機器の第一弾として、村田製作所と共同開発した「作業者安全モニタリングシステム」のヘルメット型センサーデバイスと連携するという。今後は、スマートウォッチなどのウェアラブルデバイスとの連動も計画しているということだ。
日立ソリューションズは同サービスを、「労働安全衛生トータルソリューション」のラインアップの一つとして提供する。提供価格は個別見積もり。推奨環境はChrome、FireFox(Kibana 7.8以上搭載バージョン)。